昨年、教員免許更新講習を受講しました。さすがに問題をそのまま載せるわけには行きませんが、どんな問題が出たのか抜粋を載せておきます。失効しないようにしっかり対策をたてておきましょう。ちなみに、外国語活動の問題は「英語ができなくても大丈夫」です。ただ、近年の指導要領改訂で力が入っている内容なので、最新の動向には注意しておきましょう。
「小学校外国語活動(英語活動)概論」過去問
外国語活動のコミュニケーション能力の「素地」とはどのようなことを意味しているか。
① 文法や語彙を覚えるのではなく,英語によるコミュニケーションが楽しい,もっと英語をやりたい,という気持ちを育てること。
② 日常生活で必要な基本動詞や基本名詞を学び,それだけでも使えるようにしっかり練習すること。
③ 何よりも,まずは聞き取り能力をしっかり身に付け,英語の映画や音楽を聞いても大体の意味が分かるようになること。
④ 文法などの規則と関係なく,意味が通じれば良いという観点から,英語を使ってコミュニケーションをしてみること。
答えは①番だと思います。まず、2と3はありえませんよね。英会話レッスンではありませんし、映画や音楽を聞いて意味がわかるなんてかなり高度すぎます。私にもわかりません。④番は、文法は関係なく意味が通じれば良いとは乱暴すぎますよね。ということで、サービス問題でしょう。
小学校の英語活動は中学校の英語にどのようにつながるか。
① 小学校では,最初はチャンク表現が多く使われるが,徐々に英語の文法も教えるので,中学校の英語とつながる。
② 小学校では発音を重視されるので,中学校の英語の発音が良くなり,英語の習得全体に好影響を与える。
③ 小学校の英語活動でも結局は文法や語彙を教えなければ使えるようにならないので,中学校で学ぶ英語の文法などとつながっていく。
④ 小学校の英語活動で,具体的な場面で何度も触れてきた表現であれば,中学校で分析的な知識として学んでも意味が理解できているので,学びやすくなる。
答えは①番だと思います。まず、2と3はありえませんよね。英会話レッスンではありませんし、映画や音楽を聞いて意味がわかるなんてかなり高度すぎます。私にもわかりません。④番は、文法は関係なく意味が通じれば良いとは乱暴すぎますよね。ということで、サービス問題でしょう。
答えは④かな。文法とか発音とかそういうことではないはずです。
小学校外国語活動の指導体制として学習指導要領に記載されているのはどれか。
① ALT(外国人指導助手)が主体的に活動をすすめ,学級担任がそれを補佐する。
② 地域の人材が指導案などを作成し,学級担任が単独でそれを実施する。
③ 学級担任が中心となって,ALTや地域人材とチームティーチングで指導する。
④ 学級担任が中心となって,中学校の英語の先生がいつもそれを補佐する。
答えは③しかないですよね。担任をもっていればわかります。ALTは毎回来ないし、地域の人が指導案をつくるとか、中学校の先生が補佐をするとか、聞いたことも無いです。
学習指導要領の穴埋め
2.日本と外国の言語や文化について(ア)に理解を深めることができるよう,次の事項について指導する。
(1) 外国語の音声やリズムなどに慣れ親しむとともに,日本語との違いを知り,言葉の面白さや豊かさに気付くこと。
(2) 日本と外国との生活,習慣,行事などの違いを知り(イ)があることに気付くこと。
(3) 異なる文化をもつ人々との交流等を体験し,文化等に対する理解を深めること。
(ア)は「体験的」 (イ)は「多様なものの見方や考え方」 が入ります。選択問題で、(ア)は「体系的」と「体験的」なので迷わないですよね。(イ)も、「諸外国に比べて日本の良さ」というものとの比較ですがよく考えればわかります。諸外国に「比べて」というところがそもそも教育上の視点からすればおかしいですよね。ここまでで4問。何か間違えそうな問題はありましたか?こんな感じで進めていきますが、あと1,2問取ればクリアできるのではないでしょうか。安心しましたか?
社会言語学的能力とはどのようなものか。
① 人と人とが話をするときに互いの社会的背景を考慮して接する能力。
② 社会にはさまざまな人がいるが,その一人ひとりの意図を理解する能力。
③ 人間関係によってことばの使い方が変わるので,それを理解する能力。
④ ことばは具体的な場面で使われるので,場面にあったことばが使える能力。
これはテキストを読んでいないと難しいかもしれませんね。TPOに応じて話ができると言ったらどうでしょうか。①から③はかなり限定的ですので、④の「場面にあった言葉」がいいかなと思うのですが。
小学校の英語活動で,教材を活用する時に気を付けることは何か。
① 「Hi,friends!」は教科書だから,他の教科と同じように使うことは義務である。
② 「Hi,friends!」に付随しているCDなどの音声教材をできる限り活用する。
③ 小学校の英語活動で使用できる教材は学習指導要領にすべて記載されている。
④ 小学校の英語活動では,自作の教材や既成の教材は使用するのが禁止されている。
答えは②でしょう。教科書ではなく教材なので使用義務はありません。が、使ったほうがいいですよね。かと言って他に作成したり既製のものを使用することが禁止されているわけもなく。③はもしそうだったらすごいですよね。自動的に②番でしょうか。
小学校外国語(英語)活動におけるコミュニケーション活動としてもっとも適している活動内容。
① 中学校への連携を考え,アルファベットや基本的な単語を覚えさせる。
② 歌やチャンツを歌ったり,踊ったりして,友だちと楽しむ。
③ 友だちと協力しながら,クイズをしたり,インタビューをしたりする。
④ コミュニケーションのために必要な文を暗記させる。
外国語活動のねらいを思い起こせば①と④は消去されますね。コミュニケーションを生む活動と考えると③ではないでしょうか。前出の「Hi,friends!」でもこういう活動が各単元に必ず入っていますし。②も迷いますが、コミュニケーション的な要素は少ないような気がしますが・・・。
外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験する指導法で不適切なものを選べ。
① 指導する側は,ジェスチャーなどの非言語のコミュニケーションの手段を工夫して指導する。
② 指導者が説明などに使う時間は極力少なくし,児童の活動を中心に進めるレッスンプランを作る。
③ ゲームを行うとき,そのゲームに慣れてきたら児童が先生の代わりをして,他の児童が行動に移すという状況を作り出す。
④ 中学での外国語教育との関係を踏まえて,児童にはできるだけ正しい表現でコミュニケーションを図るように指導する。
④番でしょう。できるだけ正しい表現を求めてはいませんよね。①~③の指導法。自分はそうなっているのかな。頑張らないとなぁ。
以上、2013年度に受験した問題でしたがいかがでしたか?なお、解答は私の見解ですので公表されているものではありません。間違っていることもあるかもしれませんが、当然そこは自己責任でお願いします。過去問で傾向をつかみ、試験に備えるというのが基本だと思いますのでクレームはなしだと思いますが。
ただ、問題はそんなに変なものはでないということはお分かりいただけたのではないでしょうか。1,2問で迷ってもあとは自信をもって行けそうな問題ばかりでしたね。ご武運を祈ります!
過去問で傾向をつかもう
科目名が変わったり、時代とともに内容も変わっていきます。でも、過去問から傾向をつかみ対策を立てられれば大丈夫です。動画やテキストに目を通しておけば、学校で普通に勤務している先生であれば迷うことは少ないと思います。
必修領域
「教育の最新事情」の過去問集です。全員必修です。問題は15問くらいあります。全問正解しなくても合格しそうですが、わりと常識的な問題が多いので対策は立てやすいです。時間数も問題数も一番ボリュームがあります。
選択・選択必修領域
放送大学修了認定試験 「スクールカウンセリング」の過去問とその予想解答をまとめたものです。特別支援関係の会議や分掌でも馴染みのある内容のため、他の教科からしたらやりやすい内容かなと思い選びました。
この教科の内容はどちらかといえば管理職の先生方が選ぶような科目でしょうか。他の教科と比べると聞きなれないことが多く、他の教科と比べると難しく感じました。
環境教育の過去問とその予想解答をまとめたものです。難しそうだなと思って選択しなかったのですが、後から問題を見てみるとまずます行けそうです。
中にはやはりしっかり学習していないと「知らない」ものも出てきますが、ほとんどは教員なら常識問題というようなものが多いような気がします。他の科目と比べると超簡単です。
英語で質問されるわけではありませんのでまだいける。もちろん問題数が少ないので、数個間違えただけでかなり低い評価になってしまうので気をつけなければいけませんが、テキストを読んで理解しておけば大丈夫だと思います。
いじめや不登校への対応など、子ども理解に関する科目です。教科指導と同じくらい何かと研修があり、基礎知識としては多いような内容だと思います。問題数が少ないので、数個間違えただけでかなり低い評価になってしまうので気をつけなければいけませんが、いきなり問題を読んでみてもある程度できました。テキストを読んで理解しておけば大丈夫だと思います。
放送大学教員免許更新講習 試験対策と受験の注意事項
過去問で対策を立てるだけでほぼ大丈夫だと思いますが、念のため受験の際の注意事項もここで紹介します。これをご覧いただければ、試験会場でのイメージもだいたいつかめるでしょうか。
① 日時と場所を確認する
そもそも論ですが、日時と場所は確認しておきます。行き慣れていない大学だと結構迷います。私は大学の構内に入ってから試験会場まで相当迷い、開始1分前に会場にすべり込みました。 あと、空き時間や昼食のことも考えておきましょう。
② 持ち物を確認する
筆記用具(HBの鉛筆)、受験票、復習用のテキスト(試験時は見ることができません)、老眼鏡(必要に応じて)
③ 試験会場では
1.「修了認定試験通知(受験票)」の「講習の名称」「試験日」と,この試験問題の表紙に記入してある「講習科目名」「試験日」が同じかどうか確認してください。
※「講習科目名」が同じであっても,「試験日」が異なる場合,受験できません。
ここまで来て、受験日が違うというオチはあるんでしょうか。
2.試験開始の指示があるまで,問題を見てはいけません。
3.この試験は試験終了まで退出することは出来ません。
マークするだけなので、結構早く終わります。瞑想タイムスタート!
4.「修了認定試験通知(受験票)」は,机の上の見やすいところに置いてください。
5.試験監督員の指示したもの以外は机の上に置いてはいけません。
6.解答は必ず解答用紙(マークシート)に記入してください。
7.この試験は全部で8問です。マークシートの問9以降には記入しないでください。
8.マーク部分は,HBの鉛筆で塗りつぶしてください。(シャープペンシルは不可)
9.問題用紙の余白は,解答の下書きや計算・メモ用に使用してもかまいません。
10.「解答用紙」及び「問題用紙」は,必ず提出し,持ち帰らないでください。
11.その他試験監督員の指示に従ってください。
特別厳しい条件があるというわけではありませんね。なお、試験中に持ち込んだ資料などを見ることはできません。
通知表業務の効率化!日々のスキルアップ参考資料
通知表所見文例集
高学年で使える参考資料。道徳と外国語の所見文例です。
通知表がパソコンで印字されるのであればなおのことですが、「文字数」を意識することが必要になってきます。いちいち考えていられませんので、簡単な数式で文字数をカウントする方法を紹介します。
日々のスキルアップに、『教員向けの雑誌特集』
お疲れさまでした。