
業務効率化を最大限に実現することを目標に作成した教育課程Excelフォーマットです。年度初めに行う日付や曜日、夏期休業や冬期休業、学校閉鎖や振替休日なども簡単に行えます。また、学年ごとに基本の時数を設定しておけば、行事や欠時時数で調整するだけで月別の授業日数や時数を学年ごとに集計します。当サイト作成の「週案・時間割作成システム(二刀流)」とリンクすると、この教育計画が自動的に各学年の週案に反映します。同じ作業を別の先生が繰り返すことによる無駄と、情報を転記する際に起こるミスを大幅に削減することができます。おそらく、年度当初に何時間かかけて行っていた作業が数分に短縮されます。
動画による機能紹介と使い方解説(7分24秒)
まず、こちらから最新版の月別教育計画をダウンロードしてください
2021/3/29 プルダウンで日課変更ができる機能を追加しました。
圧縮(zip形式)になっていますので、任意の場所にダウンロードしたのちに右クリックして「すべて展開」を実行してください。
Excelファイルのため、Excelが使えるパソコンであればインストール不要でどなたでも簡単にご利用いただけます。
初期設定(3カ所)
Excelファイルを起動する
圧縮(zip形式)していますので、任意の場所にダウンロードしたのちに右クリックして「すべて展開」を実行してください。インターネットからダウンロードしたファイルは編集が保護されていますので、まずは「編集を有効にする」をクリックしてください。

さらにもう一つ。セキュリティ上の問題で「マクロが無効」になっています。マクロは「操作を記憶する」プログラミングのようなものです。うっかりあやしいファイルを開いてしまったときに、悪意のある操作が自動的に始まったら困りますよね?そのため、マクロの含まれるファイルの場合、まずは無効になるようになっています。

初期設定をする(3分程度で終わります)
あらかじめ祝日設定をしているファイル(年度版)をダウンロードすると、設定は2~3カ所で済みます。更に先のカレンダーを作成したい場合も、自分で祝日の設定さえすれば何年先でも作成できます。開校記念日などの独自の休日がある場合は各校で追加設定してください。
デフォルトの設定は、札幌市の公立小学校に合わせています。そのため、札幌市立の小学校で使用する場合は学校名と曜日ごとの基本時数を入力するだけでほぼ設定終了です。他の地区の方は、長期休業等の設定が必要になります。
① 西暦
西暦を入力すると、自動的に曜日も更新されます。時期によっては設定済みの最新版をアップロードしている場合がありますので、新年度新たに使用する場合はご確認ください。

② 学校名
「なまら北海道だべさ小学校」→「使用する学校名」に変更してください。各月の行事予定のタイトルに入ります。
③ 自動的にセルに色を付ける機能(任意)
目立たせたいセルを自動的に着色する機能です。ただし…セル全体に適用してしまうので、今のところの使い勝手はイマイチかもしれません。

④ 基本総時数設定
各学年の授業時数を計算するための基礎情報です。平日の授業時数を入力しておきます。

⑤ 全校一斉のお休み設定
授業を行わない日の設定をしていきます。まずは学校のみがお休みの日や期間を設定します。災害や新型コロナウイルス感染症対策等で長期の休業になる場合も考えて、臨時休校①~③まで追加することを可能にしています。デフォルトでは札幌市の小学校の行事予定に合わせて設定しています。

⑥ 祝日設定(各年度のバージョンを使用する場合は設定済み)
振替休日になる場合と、ハッピーマンデー?で祝日が移動するものについては毎年最初に設定する必要があります。スポーツの日については「東京オリンピック」で月まで移動したので、月設定も変更できるようになっています。今後も日本でオリンピックが開かれることがあれば、また祝日が移動することが考えられますよね。

休日のセルに色をつけ、授業時数が自動的に入らないようになります。
「数式の保護と解除」は、編集したい場所がロックされている時に使用します。通常はうっかり数式を削除してしまわないように、「保護をした状態」で使用します。
運用する
行事予定の入力

設定が終わったら行事予定を入力していきます。「主な学校行事及び児童活動等」「諸会議・特別委員会・提出物〆切・その他留意事項等」を入力します。年間行事予定等の別のデータを貼り付けることも可能です。
学校では、年間行事予定表も作成(しかも職員用と保護者配付用)しているので、一つの作業でこれらの全てが連動するようなシステムの開発も考えています。ただし、需要があればですが・・・。

平日・休日切り替え機能で土日行事を追加する(背景着色)
行事予定を入力していくと、運動会や土曜参観日など休日に授業を行う場合や、その振替で休業日を設定する必要がでてきます。右はしの「自動」の部分はプルダウンリストになっていますのでそこで変更します。
「自動」…平日か休日かを判断して自動的に時数を入れたり着色したりします。
「休日」…強制的に休日扱いにします。臨時休校や振替休業日に使用します。
「特別①②」…何かの理由で着色したい日があるときに使用します。
よくある質問1
① 運動会、土曜参観など、休日に授業を行う場合はどうするの?
② 学年閉鎖や修学旅行・宿泊学習等で学年単位の変更がある場合はどうするの?
どちらも「総時数」を編集します
① 行事予定一番上の「ロックの解除」をクリック
② 総時数を直接編集
・総時数に数字が入ると背景は自動的に平日カラーになります。
・学年閉鎖等の場合は、該当学年の総時数を削除します。
③「数式の保護」をする
行事時数と欠時数の設定
「行事」…「行事」としてカウントする時数を設定します。年度末に集計したものを報告する際に役立ちます。
「欠時」…例えば、6時間授業が4時間授業になる場合の欠時は2となります。
よくある質問2
① 端数時数の扱いはどうしますか?
分数で入力します
分数で入力してください。5分なら5/45や1/9と入力、15分なら1/3や3/9、15/45と入力します。システムでは自動的に分母を9にして表示します。
印刷したりPDFにしたりする
通常の印刷やPDF化と同じです。ただし、全てを印刷すると文字が小さくなってしまうため、印刷範囲は行事時数までにしています。他の部分も印刷したい場合は印刷範囲を解除してください。1か月2ページになります。
便利な時数集計機能
この行事予定を使用すると、次のものを自動集計しています。報告する際の手間が省けます。

既に計算システムがある学校にとっては不要ですが、月ごとに集計したり年度末の報告が一仕事と思っていたところでは大きな時短になると思います。
システムのカラクリ(興味のある方向け)
① 自動的に色がつくのはなぜ?
Excelの条件付き書式という機能を使用しています。値がどのようになったらどうするか…ということをネチネチと設定しています。
② 平日や休日の判断、曜日設定、長期休業等の設定はどのように?
Excelの日付は1900年1月1日を1日目として日々積算されています。例えば、2021年4月5日は44291日目となります。Excelはこの数を元に曜日を出しています。初期設定していただいた部分も、「何日目から何日目にあたる数を休業日とします」という条件を設定するために入力しています。
※閏年は大丈夫?
2月29日の部分が3月1日になると、当然ですが翌月の3月1日と同じ値になります。これを利用して、2月29日が3月1日と異なる場合は「表示」、3月1日と3月1日になる場合は、2月にある3月1日は非表示でノーカウントのようにしています。
③ IFとCOUNTIFでほぼ成り立っています。
IFはもし・・・ならばという条件です。ANDやORと組み合わせながら条件を設定していきます。
COUNTIFは、~を数えるという数式です。空白を数えたり空白以外を数えたりして使っています。
・学校の授業日数や休業日等の日数
非表示にしていますが、その日の実時数の合計をS列に表示しています。この数値が0の場合は休日、それ以外の場合は授業日として数えるようにしています。なお、30日までの月と31日までの月がありますので、それによってカウントする範囲を変えています。
・実時数
総時数から欠時数を引いた数です。月集計は単純にそれを合計しています。
・行事時数
手動で入力した時数です。月集計は単純にそれを合計しています。
・学年の授業日数
その月の日数から学年の実時数が空白の日(””)をカウントして引いています。30日ある月で、空白が10日あれば授業日数は20日となります。
・総時数
単純に総時数を積算しています。
・欠時数
手入力した欠時数です。単純に積算しています。
・教科等時数
総時数から欠時数を引き、さらに行事時数を引いたものが教科等時数として残ります。
以上が月別教育計画の説明です。業務効率化で少しでも先生方の業務の軽減につながれば幸いです。